子ども達が、1年かけて「本気」で商品開発
世界で廃棄される食品ロスは年間13億トン。
そのうち、日本で廃棄される食品ロスは年間612万トン。国民1人あたりに換算すると毎日お茶碗1杯分の食料を捨てていることになります。
さらに日本の食の自給率は38%。自給率の低さ自体も大問題です。
それなら、まず地元で、できることからやってみようと活動しているのが「ジュニアビレッジ」です。
子ども達は難しい食と農の課題に向き合い、食品ロス削減や農業生産者の所得向上にも繋がる特産品を開発しています。
無駄なく、おいしく、農作物に新たな価値を。
「今よりちょっといい未来」のために。
※出典/農林水産省・環境省調べ、FAO、総務省人口推計(2017年)
子どもが主役の会社経営「ジュニアビレッジ」
土づくりからはじめて農作物を育てる

特産品開発は土づくりから始まります。落ち葉、籾殻、乗馬場の馬糞など地域の資源を使い、微生物の力を借りて土をつくる。農作物のおいしさの7割は土づくりで決まると言われるほど大切な土作り。子ども達の活動の原点です。
農作物は無農薬で育てます。だから夏は雑草との戦い。季節外れの台風、異常な暑さなど予測できない自然と向き合いながら、作物を育てます。
商品の魅力を整理し、お客さんにとっての価値を考える

子ども達の栽培した農作物、地域の農家さんの規格外も含んだ農作物を使って地域の特産品を開発します。地域の農業を守り、環境にもやさしい。でも、大量生産ではないから割高になる。お客さんにとっての価値はなんだろう?正解のない課題を考えます。全員で情報を集め、付箋や模造紙を使ってアイディアをまとめ、お客さんにとっての価値を考えます。
販売を通して商品の魅力を伝え、ファンをつくる

地元での販売会、オンライン販売などで特産品を販売します。お客さんが商品を買ってくれることが何より嬉しい!楽しい!人の役にたつ喜びを知り、商売や仕事する意義を子ども達は体験を通して実感します。
エシカル消費、地産地消が当たり前の世の中をみんなで創る。地域の特産品を食べることは、地域の農業を守り、地球環境にもやさしい。今よりちょっといい未来のために、子ども達は行動し続けます。